介護福祉士実務者研修(以下 実務者研修)は、介護福祉士を取得するために必須となる資格です。そのため、介護現場で働かれている方は、実務者研修の取得を検討している方も多いのではないでしょうか。しかし、初任者研修と比べて費用が高く、時間もかかるため、受講を悩んでいる方もいるかと思います。
そこで、今回は働きながら実務者研修を取るのに適した講座やスクールの選び方、大阪で実務者研修を取得する場合の費用相場などをご紹介します。
また大阪にお住まいの方で働きながら実務者研修の取得を検討している方に向けた耳寄りな情報もお伝えします。この記事を読めば、あなたも安心して実務者研修取得を目指せるようになるでしょう。ぜひ、最後までご覧ください。
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実務者研修を働きながら取得するなら「通信講座」がオススメ
実務者研修は、カリキュラムの全てをスクールに通って受講する「通学講座」と、カリキュラムの大半を自宅学習で学ぶ「通信講座」があります。実務者研修は費用面での負担も大きくなり、学習期間も長くなるため、働きながら取得できる「通信講座」が人気です。
通信講座が選ばれる主な理由は、以下の2つです。
- 自分のペースで空き時間に勉強ができる
- 学習内容と仕事内容をリンクさせながら学べる
通信講座を活用して働きながら実務者研修を取得す2つのメリットについて、詳しくご紹介していきます。
自分のペースで空き時間に勉強ができる
通信講座の実務者研修は自宅学習が中心なので、空き時間に勉強できるのが特徴です。このため、働きながら実務者研修を取得したいと考えている人に向いています。
実務者研修のカリキュラムは、無資格者の場合で450時間(学習期間:6か月)、初任者研修(旧ホームヘルパー2級)所持者の場合で320時間(学習期間:約4か月)と長期にわたります。このため、通学講座の場合は拘束時間が長く通学の日数も多いので、仕事との両立は現実的ではありません。
通信講座であれば仕事と両立することができるので、休日や仕事の空き時間で勉強でき、資格取得のために仕事をあきらめる必要がありません。
実務者研修は費用もすこし高額になるので、働きながら資格取得が目指せる通信講座は人気があります。
学習と仕事内容をリンクさせながら学べる
通信講座の実務者研修は、特に現在すでに介護の仕事をしている方にオススメの学習方法です。勉強して得た知識を仕事の場で試すことでより実践的な力が身につくからです。また、仕事中に体験したことや、上司や先輩から受けた指導内容を実務者研修の学習の中で自然と復習することになるため、効率的な学習にもつながります。
「介護記録の書き方」や「ヒヤリハット・事故報告書を作成する意味」など、日ごろ先輩から口酸っぱく指導される理由も、学習を進める中で自然と理解できるようになります。
働いている時は実務者研修で勉強している内容を。勉強している時は介護現場で体験したことを。この2つが相乗効果を生み出す点も、働きながら実務者研修を取得するメリットです。
大阪の実務者研修の相場や受講資金貸付制度について

実務者研修受講料の相場は地域によっても異なりますが、大阪の場合は無資格者の場合で10~17万円、初任者研修の資格を所持している人の場合で7~11万円となっています。
無資格で受講できる実務者研修もありますが、授業内容が応用的になるため、実務者研修を受講する前に初任者研修を修得されることをオススメします。
【大阪の実務者研修講座 受講料】(2022年12月11日現在)
初任者研修所持の場合 | |
---|---|
これから介護士*1 | 83,880円 ※「これから介護士」で初任者研修を取得している場合は68,880円 |
ニチイ*2 | 110,000円 |
三幸福祉カレッジ*3 | 109,670円 |
キャリアカレッジ*4 | 79,530円 |
介護職不足により実務者研修のニーズは高まっている一方で、物価高騰が止まらない現状の中、ただでさえ高額な受講料が値上げする可能性も高まっています。そこでオススメしたい制度が、「介護福祉士実務者研修受講資金貸付事業」です。
【介護福祉士実務者研修受講資金貸付事業】とは
各都道府県の社会福祉協議会が実施している、実務者研修受講料を補助する制度です。都道府県により詳細は異なりますが、大阪府の場合は、介護福祉士の資格を取得するために実務者研修を受講する、実務経験3年以上(年度内の見込みを含む)の介護職員に対して受講費用の貸付けを行なっています。更に大阪府の場合は、下記の条件をすべて満たすことにより、実務者研修受講のために貸し付けた最大20万円の返済が免除になります。
- 研修修了後1年以内に介護福祉士国家試験に合格
- 介護福祉士として大阪府内の社会福祉施設などで介護等の業務に継続して2年間従事
所定の期間内に介護福祉士に合格しないと返済義務が発生するものの、実質無料で実務者研修を取得できることになるので、非常にオススメの制度です。
詳しくは、大阪府社会福祉協議会の『介護・福祉 応援貸付金』をご覧ください。
実務者研修を働きながら取得する際のスクール選びのポイント

実務者研修のスクールを選ぶときは、以下の4つのポイントに着目して選びましょう。候補を絞ったら、実際にスクールから資料を取り寄せて比較・検討することが失敗しないスクール選びのポイントになります。
通信講座を選ぶ
実務者研修を働きながら取得するためには、「通信講座」のスクールを選ぶことが条件になります。「通学講座」の場合は最大450時間という大ボリュームのカリキュラムをこなすために何日も通学する必要があるので、仕事と学習の両立が困難です。
先ほどご紹介したように、実務者研修の取得と仕事の両立は空き時間で勉強できる環境を整えることがポイントになります。働きながら取得するためには、必ず「通信講座」のスクールを選びましょう。
通いやすさで選ぶ
実務者研修には、たとえ通信講座でも必ずスクールに通って履修しなければならない科目があります。
通信講座でも7~8回程度は指定の教室に通う必要があるので、自宅や職場から通える範囲にあるかも確認しておきましょう。
欠席時の対応で選ぶ
スクールによっては、受講日を振り返る際に別途手数料や補講料が発生する場合があります。
実際に受講開始後、急な体調不良や都合でスクーリングの日程が合わなくなってしまうこともあるでしょう。費用はかからないとしても、思いがけず離れた地域に行って授業を受けるように指示されることもあります。
資料を取り寄せた時に、欠席時の対応についても確認しておくようにしましょう。
受講後のアフターフォローで選ぶ
実務者研修を取得した後は、介護福祉士国家試験を目指す方や、就職や転職を希望する方も多いでしょう。そのため、介護福祉士を目指す方は卒業後に介護福祉士国家試験対策講座を安く受講できるサービスや、就職・転職を目指す方は資格取得と同時に就職先を斡旋してくれるスクールを選ぶのがオススメです。
中には提携している施設へ就職することを前提に、受講料の一部もしくは全額を割引する制度があるスクールもあります。実務者研修を取得する目的に応じて、お得で魅力的なアフターフォローがあるスクールを選びましょう。
まとめ~大阪で実務者研修を取得するなら、「これから介護士」へ

ここまで、働きながら実務者研修を取得するためのポイントについてご紹介してきました。実務者研修は非常にメリットが多い資格なので、「通信講座」を受講して働きながら受講することがオススメです。初任者研修と比較して費用が高めなので、「介護福祉士実務者研修受講資金貸付事業」やスクール独自の割引制度やアフターフォロー制度なども活用して実質的な費用負担を抑えることもポイントになります。
なお、大阪にお住まいの方でどこのスクールを選んだらいいか迷っている方には、「京進の資格取得 これから介護士」がオススメです。総合教育・人材サービス企業「京進」グループのヒューマンライフが運用するスクールで、資格取得はもちろん、卒業後の求人紹介から面接の練習まで、専門のコーディネーターが就職・転職をしっかりサポートしています。
無料で資格取得と就職・転職が実現する特待生制度もありますので、気になった方はぜひお気軽に「これから介護士」にお問い合わせください。

