介護福祉士実務者研修(以下 実務者研修)は、介護職に関する公的資格のひとつです。介護職は無資格でも働けますが、実務者研修は介護職として活躍したいと考えている人にとっては非常に重要な資格です。
今回は、実務者研修の資格の重要性と取得方法について詳しくご紹介します。
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実務者研修の概要
実務者研修とは、介護職のファーストステップである初任者研修のワンランク上にあたる資格です。厚生労働省が法律で定めており、都道府県が指定した講座を修了することで得られる公的な資格です。
無資格・未経験でも受講できますが、学ぶ内容は応用的なものが中心となっています。そのため、すでに初任者研修(旧ホームヘルパー2級を含む)の資格を持っている人にオススメです。無資格の場合は取得に6か月ほどかかりますが、所持している資格に応じて1~4か月程度に期間を短縮して取得できます。働きながら受講できる点も特徴です。
資格講座を受講するための費用は比較的高めですが、ハローワークの「教育訓練給付制度」や各都道府県社会福祉協議会の「介護福祉士実務者研修受講資金貸付事業(参考:大阪府社会福祉協議会)」などの公的な補助金を利用できるので、安心です。
実務者研修を持っているとできること

実務者研修を取得すると、仕事をするうえで5つのメリットがあります。
- 介護福祉士国家試験の受験資格になる
- 訪問介護のサービス提供責任者になれる
- 知識や技術の証明になる
- 一部の医療行為ができるようになる(条件あり)
- 資格手当がもらえる(所属先より異なる)
国家資格である介護福祉士を受験するためには、3年の実務経験と実務者研修を修了していることが条件になっています。また、訪問介護事業所の実質的リーダーであるサービス提供責任者になるためにも実務者研修の修了が必要です。一定以上の知識や技術を学んだ証拠にもなるので、働いている施設で大切な戦力として認めてもらえるでしょう。
実務者研修のカリキュラムには痰吸引や経管栄養の医療処置に関する演習も含まれています。対応している施設で働いている場合、実務者研修修了後に所定の実地研修や手続きをすることで、業務として痰吸引と経管栄養の処置ができるようになります。施設によっては資格手当が支給されることもあるため、年収アップが期待できます。
このように、実務者研修を取得することには5つのメリットがあり、更に実務者研修取得後に受験できる介護福祉士は、その後のステップアップや正職員として登用されるための足掛かりになる非常に重要な資格です。介護職員として成長したい・ゆくゆくは管理者や独立を目指したいと考えているのであれば、実務者研修は絶対に取得すべき資格です。
実務者研修の取得方法について
実務者研修は、各都道府県が指定している講座を修了することで自動的に取得でき、対象となる講座を開講しているスクールは全国各地にたくさんあるため、ご自身で通いたいスクールを選んで受講できます。
実務者研修のスクール選びのポイント4選
- 通信講座か・通学講座か
- 通学のしやすさ
- 欠席時の対応
- 修了後のフォロー体制
それぞれ詳しく解説していきます。
通信講座と通学講座
実務者研修には、カリキュラムのほとんどをレポート提出に行う「通信講座」と、すべてスクールに通って勉強する「通学講座」の2種類があり、自分のペースで勉強できる「通信講座」の方がスクールの数も多く、人気です。
「通信講座」は約4か月の学習期間の大半は自宅学習になっていて、自分のペースで勉強したい方や働きながら取得したいと考えている方にオススメです。ただ、すべてのレポート提出で済むわけではなく、“通信”とは言え8回程度の通学が必要になっています。
一方の「通学講座」は、カリキュラムのすべて(初任者研修所持者の場合320時間)をスクールに通って学ぶタイプの講座です。自宅学習では集中できない方や対面授業によってしっかり学びたいと考えている方に向いています。
指定を受けているスクールの大半が「通信講座」となっていることもあり、空いた時間で勉強を進められる「通信講座」の方が人気です。働きながら実務者研修の取得を目指すのであれば、通学の負担が少ない「通信講座」を選ぶことがオススメです。
通学のしやすさ
実務者研修は通信講座を選択したとしても必ず学校で授業を受けるスクーリングがあります。通学しやすい立地にあるスクールを選ぶことがポイントです。
通学のしやすさとは、単に自宅や勤務先から近い所にあるだけではありません。車で通学するのであれば「無料で利用できる駐車場が近くにあるか」「便利なコインパーキングが近くにあるか」など、電車やバスなどの交通機関を使うなら「近くに駅やバス停があるか」という点もチェックしてください。
通学が大変だと疲労感につながりますし、学習のモチベーションにも影響します。ご自身の生活圏内にあり、ストレスなく通学できるスクールを選ぶことがオススメです。
欠席時の対応
万が一欠席したとき、柔軟に対応してくれるスクールを選んでおくと安心です。学習期間中、誰でも思いがけずなんらかの事情によって欠席しなければならなくなる可能性があるからです。
例えば、通学日を別の教室に振り替えたり、補講で対応してくれたりするかを確認してください。授業振り替えや補講については、追加料金がかかる場合もあります。特に補講については金額設定がスクールごとに大きく異なります。対応の可否だけでなく、金額も事前に確認しておきたいポイントです。
例え不測の事態が起きても、受講生の修了を第一に考えてくれるスクールを選ぶことが重要です。
修了後のフォロー体制
実務者研修は、就職やキャリアアップ・介護福祉士国家試験受験を目的に受講する場合がほとんどです。単に資格を与えて終わるのではなく、修了後の働き方に応じたフォロー体制が整っているスクールであれば、心強く感じるでしょう。
例えば、あると安心な修了後のフォロー体制には以下のようなものがあります。
- 介護福祉士試験対策講座を無料もしくは割引で受講できる
- 就職先を斡旋してくれる
- 希望者は痰吸引・経管栄養の実地研修を受けられる
- 修了後も定期的にフォローアップ講座を開講している
実務者研修は、介護職員としてステップアップするための足掛かりになる資格です。取得後は新たな目標に向かって動き出す受講生がほとんど。新たな目標へのスタートダッシュができるよう、修了後のフォロー体制が整ったスクールを選ぶことがオススメです。
スクール選びに迷ったときは、「これから介護士」へ

実務者研修でのスクール選びに迷っている方は、大阪と兵庫を拠点としている「京進の資格取得 これから介護士」がオススメです。
これから介護士では、大阪府の3拠点にて実務者研修講座を開講しています。
これから介護士の実務者研修には、他社様のスクールと比べて次のようなメリットがあります。
- 受講料が無料になる特待生制度がある
- 受講料がテキスト・消費税込みで83,880円と格安(これから介護士にて初任者研修修了の方は68,880円)
- 体調不良や家庭の都合で欠席した場合の授業振替は無料
- 人材紹介会社が運営しているため、専門的な就職サポートが充実している
- 新大阪校・堺校・なんば校と、どこも駅チカで非常に通いやすい
- 介護福祉士の試験対策にもなるスペシャリストセミナーを割引価格で受講可能
このように、これから介護士には魅力がいっぱいです。無料相談会・授業見学も随時行なっていますので、どこの講座を受ければいいのか迷っている方は、ぜひお気軽にご相談ください。

まとめ
実務者研修は介護福祉士国家試験の受験資格になるだけでなく、キャリアアップや給料アップが期待でき、介護の現場でできる仕事内容も増える資格です。
資格の取得には講座の受講が必須のため、確実に資格を取得できるように、実務者研修のスクール選びでは、「通信制か通学制か」「通学のしやすさ」「欠席時の対応」「終了後のフォロー体制」をチェックしてみてください。
また、スクール選びで迷っている人は、新大阪校・堺校・なんば校で実務者研修を実施しているこれから介護士にぜひご相談ください。
